小学校入学前までにすべきこと(生活編)
前回は、小学校入学前までにすべきこと(学習編)を記載しましたが、今回は「生活編」をお伝えします。
未就学児から、小学校に入学すると、生活のあらゆる部分での変化があります。変化する点が多いため、それらを一気に入学式からガラッと変えるのは、身体的にも精神的にも大変です。
残り3ヶ月で、入学後の生活スタイルや学校生活での姿勢を身に付けておくと、スムーズに小学校生活をスタートできるため、特にその中でも取り組んでおきたい点、ポイントをまとめました。
【小学校入学までにマスターしておきたい項目】
<早寝早起き>
当たり前ですが、これは基本中の基本です。
小学校低学年でもできれば10時間の睡眠時間は確保したいもの。10時間が難しくても、私立小学校の場合、電車やバスなどを乗り継いで遠方に通うお子さんもいらっしゃるため、必然的に起床の時間が早くなります。
その分、早く寝ることを心がけることはもちろん、小学校に上がると、宿題やその日のうちにやらなければいけないことも増えるため、帰宅後〜就寝までの時間の使い方を工夫する必要があります。
幼稚園から帰り、毎日すべきことを決め(プリント◯枚など)それをきちんとこなしながら、決まった時間に寝る癖を身に付けておきましょう。
できれば、それらを保護者がフォローしなくても自ら行動できるように、自立させて行くことも大切です。
<残さず、適度な速さで食べる>
特に、給食の学校の場合は、「残さない」ことが基本です。好き嫌いを克服することに加え、時間内に食べきることも大切です。時間内に食べられなかった子を休み時間まで残して食べさせる学校は今は少ないと思いますが、食べるのに時間がかかってしまうと、先生に注意されたり、給食後の友達とのコミュニケーションに支障が出てしまうなど、何かと不都合が生まれてしまいます。
もし、給食において何かしらの不安がある場合は、できるだけこの3ヶ月のうちで訓練、解消置くことをおすすめします。
<交通安全、身の危険について学ぶ>
最初は保護者の同伴があったり、地域の方の見守りがあるとはいえ、交通安全や犯罪について理解しておく方が良いでしょう。
交通ルールやマナー、犯罪についての知識と防止策など、実際に一緒に道路を渡りながら、一つ一つ教えたり、犯罪については、「○○○のような時はどうする?」などのケースバイケースでの話をしておくのが良いと思います。
最近では、インターネットを通じた犯罪などもあるため、入学を機に携帯などを所持する場合も、インターネットには繋がないなどにしておきましょう。
<発信することに慣れる>
小学校受験を経験した子供であれば、行動観察などの対策で、自らの意見を発信することにある程度慣れている子供さんが多いと思いますが、小学校の授業では、毎回「手を挙げる」ようになります。
わかる、わからないに関わらず、「間違ったらどうしよう。。。」という思いや「手を挙げなくても誰かが答えてくれるから関係ない」などの理由で手を挙げることを辞めてしまう子もいます。
発表した内容が間違っていたり、皆とは違う意見だったりすることは全く問題ありません。手を挙げることは「授業に参加する」上でとても大切な行為であることを理解し、自分の中で意見がある場合は、手を挙げて発信する勇気と積極性を入学までに理解できていると、入学後に困ることがないでしょう。
入学前に、学習塾なども良いと思いますが、同時に同年代の子達の中で、率先して発信したり、発表したりする場や機会を与えることが大切です。