小学校受験とワーキングマザー〜働き続けながら受験、通学を乗り越えるコツ〜

小学校受験を考える際に、「母親が働いていても大丈夫か」ということを考えるお母さんは多いと思います。正直、入学前も、入学後も仕事を持っているお母さんと私立、国立小学校児童との向き合い方は一筋縄ではいかないことが多いようです。特に所謂「伝統校」と言われる所は、母親の勤務に厳しく、子どもの教育には２４時間関わるべき、と学校説明会などで断言される学校もあり、ミッション系の学校での面接では母親が働いていることを聞かれ、それが原因で不合格になることもあるようです。総じて「難関校」「伝統校」では、母親が専業主婦の方が確実に有利であることは間違いないようです。

また、小学校受験をするにあたり、塾の送迎（1つだけでなく複数塾をかけもちすることも多い）や、幼稚園から帰った後の自宅学習に物理的時間と、精神的な余裕を確保するのもワーキングマザーでは至難の業になります。中には小学校受験を機に、子供が年中になってから仕事を辞めてるお母さんもいるとか。小学校受験はそれほど覚悟を決めて挑むもののようです。ただ、近年では、ワーキングマザーの小学校受験の数も増えており、工夫次第では受験を成功でき、また、入学後も働き続けながら子供を私立、国立小学校に通わせることができます。ここでは、働き続けながら受験、通学を乗り越えるコツを紹介します。

【ワーキングマザーが私立小学校受験を乗り越えるコツ】

①父親の協力

父親が自営、比較的動きやすい環境であれば、お父さんに塾の送迎や家庭学習を見てもらう家庭もあります。中には、ハマるとお父さんの方が熱心になったり、男性の方が現状の分析が得意だったりすることもあり、受験成功にお父さんが導く家庭も多いようです。

②シッター、家庭教師の利用

保育園やスクールから、受験塾への送迎をシッター利用し、家庭学習は家庭教師にお願いするなど、アウトソースできる部分はとことん頼る共働き家庭もありますが、この場合、かなりの出費となることが多く、結局働き続けるメリットと出費を天秤にかけ決めるようです。

③祖父母の協力

祖父母が近くに住んでいる家庭なら塾の送迎などはお願いできます。ただ、塾からのフィードバック、家庭学習までを祖父母に任せるのはなかなか難しく（もちろん乗り越えられる祖父母もいらっしゃると思います）家庭学習はやはり両親か家庭教師にお願いするのが良いでしょう。

④土日をフル活用

塾も家での勉強や体操など、全て休日の日にスケジューリングし、平日は通塾しない選択をすることもできます。ただ、年長になると土日での模試や学校見学が増え、塾をお休みしなければいけないことも出てくるため、その穴埋めも考えなくてはなりません。また、週１、２にまとめて勉強するよりも、同じ量を毎日少しずつ勉強する方が、未就学児には定着し易いため、10分でも土日に学習したことの復習ができるように時間の確保をすることも大切です。小学校受験では、季節の行事や、様々な実体験が試験でも面接でもキーになることが多いため、土日はできるだけ家族で外出し色々な体験、思い出づくりも必要になりますので、それとのバランスも大切になってくるでしょう。

【ワーキングマザーにオススメの学校選びと通学させるコツ】

①国立より私立を選ぶ

もちろん、私立でも母親の出番が多い学校はありますが、国立は比較的母親の出番が多いです。国立小学校は学習面での親のフォローが必須であること、PTAなどの活動も活発なため、親が学校に訪問する回数も多いため、私立小学校を選択する家庭が多いようです。

②アフタースクールがある小学校を選ぶ

私立小学校の中には、その学校教育や方針の延長上でアフタースクールを実施している学校もあります。もちろん、学校が終わってから、他の児童館やアフタースクールに通うこともできますが、同じ敷地内で、学校の延長線であるアフタースクールの方が安心です。

首都圏のアフタースクールのある学校

＜東京＞
聖心女子学院初等科日本女子大学附属豊明小学校小野学園小学校トキワ松学園小学校目黒星美学園小学校文教大学付属小学校昭和女子大学附昭和小学校和光小学校東京農大稲花小学校新渡戸文化小学校聖学院小学校星美学園小学校淑徳小学校聖徳学園小学校武蔵野東小学校明星学園小学校明星小学校むさしの学園小学校東星学園小学校自由学園初等部帝京大学小学校菅生学園初等学校

＜神奈川県＞
聖ヨゼフ学園小学校桐蔭学園小学部横浜英和小学校横浜三育小学校関東学院六浦小学校湘南学園小学校清泉小学校鎌倉女子大学初等部相模女子大学小学部聖マリア小学校横須賀学院小学校函嶺白百合学園小学校

＜千葉県＞
昭和学院小学校聖徳大学附属小学校光風台三育小学校＜埼玉県＞浦和ルーテル学院小学校さとえ学園小学校開智小学校(総合部) 西武学園文理小学校星野学園小学校受験を乗り越えるための環境を整え、適切な学校選びをすれば、ワーキングマザーでも合格、通学できそうですね。