私立・国立小学校の種類

私立・国立小学校と言えども、その中身は学校によってシステムが全く違います。
全員が中学校受験をしなければいけない「中学受験型」の学校や、所謂慶応義塾幼稚舎、早稲田実業学校などほぼ全員が大学までエスカレーター式で進学する学校など、私立は全部で大きく4パターンに分けることができます。

【私立小学校のタイプ】

<①大学まで内部進学タイプ>

ほぼ全員が大学まで進学するタイプ。総じて、学費が他の私立小学校に比べて高い傾向にあります。
東京で最も学費が高い小学校は慶応義塾幼稚舎で学費だけで900,000円超え、初年度の納入金額は1,500,000円を超えます。

ー関東
慶応義塾幼稚舎
早稲田実業学校初等部
青山学院初等部
立教小学校 など
ー関西
関西学院初等部
同志社小学校 など

<②半数大学受験タイプ>

内部進学、大学受験のどちらも選択する人がいるタイプです。こちらも①のエスカレータータイプに続き、初年度の納入金額は平均より高い傾向にあり、1,000,000円を超える学校が多いです。

ー関東
成蹊小学校
学習院初等科
成城学園初等学校
立教女学院小学校 など
ー関西
立命館小学校

<③全員大学受験タイプ>

高校まではエスカレーター、そすて ほぼ全員が大学受験をするタイプです。この中には大学がない学校もありますが、白百合のように系列の大学はほぼ進学しない学校などもあります。

ー関東
暁星小学校
雙葉小学校
白百合小学校(大学あり) など
ー関西
洛南高等学校附属小学校
帝塚山小学校
智辯学園和歌山小学校 など

<④中学受験タイプ>

ほぼ全員が中学受験をするタイプです。中には中学自体がない学校もあり、中学受験に失敗した場合は、公立中学に進学することもあります。

ー関東
洗足学園小学校
東京都市大学付属小学校
宝仙小学校 など
ー関西
近畿大学附属小学校
ノートルダム学院小学校
城西学園小学校 など

小学校によってその後の中学、高校、大学の進路が変わってくるため、「中学校受験は避けたいけれど、大学受験は経験させたい」など家庭での方針を固め、学校選び、併願校を選択していくのが良いでしょう。

国立小学校は、学校によって、進学の条件やシステムなどがかなり変わってくるため、東京、神奈川、千葉の国立小学校別に進学の条件、状況をご紹介します。

【国立小学校のタイプ】

<お茶の水女子大学附属小学校>

小学校→中学校へは男子…半数内部進学、女子…ほぼ全員が附属中学校へ進学、約1割ほどが他校へ進学
中学校→高等学校へは男子…高校は女子のみのため全員が外部受験必須、女子…約3割は他校へ進学

<筑波大学附属小学校>

小学校→中学校へは、約6〜7割が附属中学校に進学
中学校→高等学校へは、約8割が附属高等学校に進学

<東京学芸大学附属大泉小学校>

小学校→中学校へは国際中等・竹早・小金井・世田谷の4校の選択肢があり小中一貫で進学

<東京学芸大学附属小金井小学校>

小学校→中学校へは6〜7割が小金井中学校に内部進学、3〜4割が他校へ進学
中学校→高等学校へは3割が学芸大学附属高等学校に進学

<東京学芸大学附属世田谷小学校>

小学校→中学校へは、約8割が学芸大附属世田谷中学校に内部進学
中学校→高等学校へは、約半数が学芸大学附属高等学校に進学

<東京学芸大学附属竹早小学校>

小学校→中学校へは、9割以上が学芸大学附属竹早中学校へ進学
中学校→高等学校へは、学芸大学附属高校へ5〜6割が進学

<横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校>

小学校→中学校へは、ほぼ全員が横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉中学校に進学
※高等学校なし

<横浜国立大学教育学部附属横浜小学校>

小学校→中学校へは、半数が横浜国立大学教育人間科学部附属横浜中学校に進学(連絡進学)
※高等学校なし

<埼玉大学教育学部附属小学校>

希望者全員が埼玉大学教育学部附属中学校へ進学可能

<千葉大学教育学部附属小学校>

多数が千葉大学教育学部附属中学校に進学

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