小学校受験 願書のポイント

小学校受験の合否を決める1つとなるのが「願書」
学校は願書で何を見ているか、気をつけるポイントなどをご紹介します。

<願書の目的>

①家庭の環境を見る

住所、家族構成など、児童がどのような環境の家庭で育っているかを確認します。最近では親の学歴や職業などを記載しなければいけない欄がある学校はほとんどないと言われていますが、家族欄の「備考欄」にプラスになるような内容は記載される方が多いようです。

②志望動機を知る

なぜその学校を志望しているのかという内容から、どれだけ学校のことを理解しているか、③の家庭教育方針との親和性などを確認します。
志望動機は、HPなどやパンフレットに記載されている学校方針などのコピペだけなどはすぐに見抜かれてしまうため、志望動機はより具体的でオリジナリティのあるものが良いです。実際に説明会や運動会で感じた生徒の印象や先生の話など、志望する原点となった出来事などを記載すると良いでしょう。
なぜその学校を志望しているのかという内容から、どれだけ学校のことを理解しているか、③の家庭教育方針との親和性などを確認します。
志望動機は、HPなどやパンフレットに記載されている学校方針などのコピペだけなどはすぐに見抜かれてしまうため、志望動機はより具体的でオリジナリティのあるものが良いです。実際に説明会や運動会で感じた生徒の印象や先生の話など、志望する原点となった出来事などを記載すると良いでしょう。

③家庭の教育方針を知る

②の志望動機と重なる部分でもありますが、これまで6年間、夫婦でどのような方針で子供を育ててきたか、また今後どのような大人になってほしくて、どのように導いていこうと考えているかなどを学校側は知りたいと思っています。
特に私立学校は、教師く方針や学校の色が濃いので、その方針に6年間一緒に沿って共に歩んで行ける家庭かどうか、家庭の教育方針から見定めています。

<願書を書くためにすべきこと>

①夫婦で家庭の教育方針などを話し合う

暗黙の了解になっているであろう「教育方針」などを改めて言語化したり、学校選びの軸になることなどを夫婦で話合うことが一番最初にすることです。
意外に面接本番までそれをせず、面接で夫婦の意見が食い違い、残念な結果になってしまう家庭もあるようです。
それぞれの思いを言語化すること、食い違うことの折衷案を出すことは結構な時間と労力がかかるものです。
夫婦の間で1冊のノートを作成して何日も話合ったり、お互いにオンラインで情報を交換するなどの工夫をし、面接本番までは、どちらに志望動機、家庭の教育方針を聞かれてもほぼ同じ言葉で話せるようにしておきましょう。

②過去の願書の情報を収集する

通常、願書の配布は9月以降、10月の初旬の提出期限を設けている学校が多いです。志望校の願書にどのような項目があるかどうか、9月になってから初めてわかるようでは1ヶ月弱でまとまらない可能性もあります。
学校の願書の内容は毎年あまり変わることはないため、ネットや書籍などで調べた上で、年長児の6月頃より始まる学校説明会と並行して願書の項目をまとめていくのが良いでしょう。

③第3者に確認してもらう

夫婦で願書を完成させた後は、第3者に願書の内容を確認してもらいましょう。どうしても父母間だけの確認では自分よがりな内容や書き方になってしまうことが多いため、これはとても大切なことです。
塾の先生、願書セミナーなどでアドバイスをもらいながら推敲していくのが良いでしょう。

<願書の写真>

願書の内容と同じくらい大事なのが「写真」です。写真の種類には、児童のみ/家族写真/児童(本人)と両親のみの3種類があります。
一番多いのが「児童のみ」でほぼ全ての学校で児童のみの写真が必要です。
写真は、年長夏頃(7月初旬)に撮影するのがお勧めです。夏になり日に焼けてしまうと、11月の本番と印象が違ってしまうため、日に焼ける前の撮影をしておくのが良いでしょう。
一番有名は「伊勢丹写真館」はオンラインで数十分単位でいつでも予約できるようになっているので、早めの予約をしておくのが無難です。毎年、本番に近づくに連れ予約できなくなってしまいます。

また、女子校は三つ編みが主流ですが、共学であれば女子も1つ結びにするなど、元気な印象を与える髪型にしたり、本番と同じ服装にするなど、学校や本番を意識して写真を撮影するようにしましょう。(塾の先生や事前に写真館の人に相談に乗ってもらうのも良いでしょう。)

<願書提出前のチェック>

①字は丁寧に正確に

誤字・脱字がないようにするのはもちろん、漢字の「とめ・はね・はらい」などにも気を配って清書しましょう。
マス目がなくフリーで記載できるようになっている願書がほとんどなので、「縦:6ミリ、横5ミリ」を目安に鉛筆で薄くマス目を下記、その中に1字1字丁寧に書いていくと安心です。
また、清書するまでに、コピーを何枚も取り、練習してから清書に移る、まずは鉛筆で下書きをしてから、ボールペンで上から記載するなど、決して修正液などを使うことのないようにしましょう。
住所も、住民票に記載された正確な住所が書けるよう、住民票のチェックも必要です。

②提出条件に注意

学校によって提出条件がかなり違うので、複数校受験する場合は、早めにこの提出期限、条件を一覧にし、決して間違いの内容に十分気をつけましょう。

■願書提出が窓口の場合…出願初日の早い時間に提出しましょう。出願の順番で受験番号が決まる学校もあるようです。

■締切日必着の場合…「必着」とは指定された日の当日に到着するという意味ではなく、必着と指定された日までに到着すれば良いということですので、締切日ピッタリに届くように郵送するのではなく、ことをお勧めします。

■到着日指定の場合…稀に到着日を指定される学校があります。その場合は、必ず郵便局の窓口でその旨を伝え、「指定日配達」にして配送をお願いしましょう。
簡易書留での配送指定もある場合が多いので、それも必ず確認しましょう。

■消印有効日指定の場合…消印有効日に郵便局で消印を押してもらえれば大丈夫です。あくまでもポストから回収されて郵便局に届いた日時を押印ものなので、
その日の最終回収時間を過ぎて、ポストに投函されたものは、次の日の早朝回収となってしまい、締め切り日を過ぎた消印が押されてしまうことになるので注意です。

締切日当日に届くように郵送すると、天候や交通のトラブルといった予期せぬ事態が起こった場合に、郵送が遅延する可能性がありますので注意が必要です。郵送で日付を指定する場合は「配達日指定」という別の言葉で、企業側から指示があるはずです。「必着」とされている場合はその意味を正しく理解し、期日を過ぎたら無意味です。
繰り返しになりますが、期日を過ぎて到着しても、その応募書類は無効になってしまいます。締切日「必着」と指定された書類を提出する際は、何日前に投函すれば指定日以前に郵送されるかをしっかり確認しておくことが大切です。また、期日に間に合わせるには、郵送方法についても注意が必要です。