小学校受験の試験内容<巧緻性>
「巧緻性」という言葉、小学校受験を始めてから初めて知った方も多いのではないでしょうか。辞書には「手先の器用さや、巧緻の度合いなどを指す表現」とあります。
小学校受験で代表的な巧緻性は「紐通し」や「豆つかみ」「蝶結び」などがあり、こぐま会などからは専用の知育教材が出されています。
どうして「手先の器用さ」を幼児に求めるのでしょうか。様々な見解がありますが、一つには「脳の発達と手先の器用さは繋がっている」ということが挙げられます。
手先で細かな作業をするには、脳の発達ができていないと達成できず、また手先を動かすことで脳が発達していくという関連性があると言われています。
小学校受験においては、「女子校」でよくこの巧緻性が出題されます。もちろん、工作や製作というのも広義で巧緻性の力を測るものですが、女子校で出題されるそれらは、より「丁寧さ」を観察されることが多いです。
女子校で出題される巧緻性
女子校を検討されているお子様は、運筆や色塗り、折り紙、ちぎりなどがより「丁寧に」早くできるかどうかが大切になってきます。
普段の生活、行動が「ガサツ」だと言われる女の子はこれらが不得意となることが多く、試験の時だけ丁寧に振る舞うことはとても難しいため、普段から靴の脱ぎ方、ハンカチのたたみ方、ポケットへの入れ方、椅子の座り方、箸の持ち方など一つ一つに気をつけていく事が必要となります。一朝一夕では身につかない「所作」がこの巧緻性のできにも繋がっていきます。
最近よく出る「生活巧緻性」
生活巧緻性というのは洋服のたたみ方、エプロンのリボン結び、ほうき、ちりとりの使い方、傘の畳み方など生活の中で求められる丁寧さや正確さになります。
早稲田実業初等部では、この生活巧緻性の考査がここ最近多くなってきているようです。
これは女子のみに限らず、男子の考査にも出題されますので、日頃からのお手伝いの中で一緒に身に着けていく必要があります。
給食着(スモック)の着脱、袋への入れ方などが出された年もあり、学校側からの意図を考えると「入学してから手が掛からない子」という視点で日頃の生活を見直してみると良いでしょう。