学校説明会のあれこれ

学校説明会は、各学校で複数回行われます。中には、1年に1度しかなく、それもかなりの人気のため予約開始からすぐに埋まってしまうような学校もあります。
多くの学校が5、6月にその学校説明会を行いますが、上記のような人気の学校もあったり、また年中秋から始まる本格的な「小学校受験対策」のためにも、学校説明会だけは年中の間から足を運んでおくことをお勧めします。

<学校説明会、イベントの種類>

基本的には、学校の教育方針や受験内容などの詳細を校長先生や教頭先生などがお話をされる内容のものがほとんどでこれはどの学校も実施しています。
これに加えて、より学校を知ってもらうためのイベントなどを実施している学校もあるため、こちらも併せて紹介します。

①学校説明会

所謂、学校の説明をする会です。多くの学校が講堂や体育館で行われ、校長先生などが前に立って演説をされます。
スライドを使って話をされる場合もあれば、配布したパンフレットに沿ってお話をされる学校もあります。
ここで、是非「そこでしか知り得ない情報」を集めて頂きたいです。パンフレットに記載されていること、HPを見ればわかることなどは願書に書いても全く響きません。
それ以外で話をされた、例えばある日の生徒のエピソードや先生の取り組み、またそれを話されている校長先生の雰囲気など何か共感したものなどは、ノートに取り留めておきましょう。必ず願書を書く時、面接時に役立ちます。

②授業参観や施設の公開

在校生の授業を見ることができたり、学校の中を見学できる学校もあります。①の学校説明会の後、同日に開催をされることもあります。
これも時間が許す限り参加しておきましょう。そして一番見ておくべきポイントは「1年生の教室」です。授業での生徒の雰囲気はどうか、どのような難易度の授業か、教室の状況(きれいに整頓されているかなど)をじっくり見ておきましょう。ご自身のお子さんが1年、2年経った時にこの状況にいることに違和感がないか、馴染めそうか、やはり1番年が近い1年生の授業、教室を見るのがわかりやすいです。
説明会同様、共感ポイントがあれば、より具体的にメモを残しておきましょう。「○○組の○○の授業で、全員が手を挙げ、積極的に発言しようとする姿勢、授業に取り組む姿勢に感銘を受けた」など。

休み時間などの観察も大切です。とにかく楽しそうに子供らしく遊んでいる/外部の方に配慮した礼儀、挨拶/休み時間も積極的に勉強に繋がることに取り組んでいる、など自身の子供に与えたい環境はどんな環境か、改めて考えるきっかけになったり、説明会だけでは知り得ないその学校の良さを実感できることでしょう。

③子供が参加できるイベント

年中、年長児が参加できるイベントを開催されている学校もあります。上級生と一緒に触れ合うことができたり、中にはプレ入試と題して模擬の試験の内容を受けることができる学校もあります。
あまり数が多いわけではありませんが、それを機に「小学校」のイメージなどが朧げながらできたり、その後の入試対策の勉強への意欲などにも繋がるため、参加できるものがあれば参加してみましょう。一緒に試験を受ける可能性、もしくは同級生になる可能性のある他のお子さんにどのような子がいるのか、それが志望校の選定の1つにもなるかと思います。
お遊び会と題したものや、運動会の中で参加できるものなどあり、「普段の服装でお越しください」、と記載があっても、必ず「受験ルック」もしくはそれに準ずる服装で訪問するのがマナーです。(ただ、ヒールで運動場に入るには反対に失礼です。)
中には、本当に普段着で訪問したお子さんもいるようですが、周りが紺一色のお受験ルックの中、真っ赤なトレーナーなど、かなり浮いた状況だったようです。もちろん、合否には関係ないイベントのはずですがあまりにも外れたような言動、身繕いはその後の合否にも響く可能性がありますので、十分気をつけてください。

<できるだけ足を運ぶ、記名をしておく>

説明会やイベントは、オンラインで予約を取るもの、はがきなどで申し込みするもの、予約なしのものなど様々ですが、予約なしのものでも、アンケートなどで名前を記入するものがあります。学校側としては、どれだけ学校のことを理解しようと行動しているか、という点で説明会、イベントの出席を取っている可能性はあります。
中には名前の記入箇所がない場合も敢えて名前を記入される親御さんもいらっしゃるようですが、プラスにはなってもマイナスにはならないと思います。

<多くの学校が一度に知れる「合同説明会」>

年中の1月、2月から複数の小学校がブースを開く合同説明会を行っています。この時期の合同説明会は小田急線、中央線沿いの小学校が集まっての合同説明会がほとんどですが、5月、8月頃開催される国際フォーラムなどで開催される合同説明会は、都内の私立小学校がほとんど参加する(中にはパンフレット参加のみの学校もあり)合同説明会が国際フォーラムなどで開催されます。
学校説明会などが、どうしても仕事の都合で参加できなかったというお父さんなど、大体合同説明会は土日に行われるものですので、せめてこの合同説明会だけでも参加されることをお勧めします。
そこで志望度が高い学校などは是非個別に質問などをし、話した先生のお名前、内容などをメモ、共感した内容などを面接の志望動機などに織り込むことで、その信憑性が一気に増します。
また、各学校の制服がマネキンに着せられて並べられていることも多く、子供は大変気分が盛り上がるようです。
是非、ご家族で参加されることを推奨します。