夏休み最後に大切なのは「仕分け」(年長児)

夏休みも残り1週間となった時、「あれもできていない」「これもやっておけばよかった…」と後悔するものです。それはどんなに頑張っても、残り2ヶ月あまりの不安や焦りから、誰しもが思うことと思います。
でも、やるべきことの明確化ができてないことにより、無駄な心配をしている可能性も大いにあります。本当は課題はもっとシンプルで、少ないかもしれません。

1日フルに使える夏休みの最終週は、9月以降の「過去問演習期間」に向けた準備として「仕分け」を徹底することをおすすめします。

下記の手順で仕分けをしてみましょう!

① 問題・領域に◉○△×をつけていく

プリントごとでも、単元ごとでも、「これは完璧だから、大丈夫」「できるけど、遅い」「何度やってもまだできない」など、現時点での課題を明らめてみましょう。
この作業は一時的にとても大変ですが、一旦終了すると、「あとこれだけやれば良い」「ここの単元を残り○日でマスターすれば良い」ということがクリアになり、無駄な焦りやモヤモヤした心配が無くなります。
できれば、この作業を問題を復習しながら、2〜3日で仕分けができると良いです。この作業の意味をぜひ、お子さんにも伝えて、これからは、○△×を頑張って行こうね、と励ましてください。

◉…完璧。もうやらなくても大丈夫。理想はプリントを廃棄。万が一、ということであれば、◉のプリントだけは一旦目に見えないところにまとめて置いておく。
時間がたったら忘れるかもしれないから◉をつけるのに勇気がいる、という方もいらっしゃいますが、一旦その思いは置いておき、まずはこの作業を進めます。
9、10月になると教室などでも過去問演習などに取り組むため、全ての領域を網羅した問題に取り組むことができます。その時点で、◉だと思った問題が実はできなくなっていた、ということもあると思いますが、そこで発見でき、また復習すれば大丈夫なので、家学習ではそこは一旦考えなくてOKです。

○…得意でできる問題、領域。ただ、時間がかかる、つまづくこともあるので、あと数回は練習したい問題。

△…苦手な問題。何度やっても間違えるけれど、説明をすると理解できる問題。

×…理解が難しい問題。説明してもわからない問題。もしくはまだ手をつけていない問題。

② ○を◉になるだけやりこむ

①が終了した時点でも、かなり物理的にも精神的にも整理された状態になると思います。
残りの8月の日にちは、○のものを◉になるまでやり込んでください。①の時点で、◉のものを目の前から見えなくすることでとてもスッキリするため、○→◉にすることはとても前向きに取り組むことができるかと思います。

おそらく、この時期は、○のプリントや単元、領域が一番分量が多いと思います。そのため、8月いっぱいで終わらない可能性もありますが、目標は8月中にできるだけ多くの◉を増やすことを目標にしてください。

9月の時点で、過去問に手を付ける時、残りの課題分量が少なければ少ないほど、精神的に余裕ができます。

③△×の完了予定日を立てる

○→◉にする作業と並行して、△→○に、×→△にする作業も進めていただきたいですが、△→○に、×→△はあまり急ぐ必要はなく、どちらかというと、丁寧に慎重に進めていただきたいです。
「今日は観覧車を極める日!」として1日観覧車の問題だけに取り組むなどでも良いかもしれません。
しかし、無計画に進めるのではなく、必ず、△、×がいつ◉になるのかのスケジュールを立てて進めていただきたいと思います。もちろんスケジュール通りに進まない日もあると思いますが、帳尻を合わせるように目標完了日までには仕上げていただきたいです。9月末までには、△、×がなくなることを目標にすれば、残り1ヶ月は直前の過去問だけに集中することができます。