小学校受験の服装

毎年、11月1日の東京都内の小学校受験解禁日は、紺スーツの父母と紺色のジャケット、ワンピースの子供たちが大勢電車に乗っています。
ひと目で「今日お受験したんだな」とわかるように、小学校受験には、「紺色」「ネイビー」という色が暗黙の了解になっており、それは着るものだけでなく、バッグや靴などもある一定のルールがあり、多くがそれに沿った格好をしています。
もちろん、それ以外の色やもっとカジュアルな格好をしているご家庭もあり、それが元で不合格になるわけではないと思いますが、やはり目立ってしまうことは事実のようです。
ここでは、小学校受験の服装にふさわしいもの、またその中でも個性が発揮できる工夫などをご紹介します。

<どうして紺(ネイビー)なのか>

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就活生のスーツも外国の伝統的なブレザーも紺色が多いように、第一印象で顔色が良く見えるのが「紺色」のようです。
中には手持ちの黒で切り抜けようと思っているお母さんもいらっしゃるようですが、紺色のスーツの中ではどうしても浮いてしまい、結局新調する方が多いようです。

<両親のスーツ・小物>

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両親共に紺色のウール100%のスーツが無難です。父親は、ビジネスで使用するようなストライプの入ったネイビースーツはあまりお勧めできません。特に女子校などでは、暗黙の了解でタブーとされているような学校もあります。学校に入ってからも、参観日や行事などで着る機会はあるので、学校説明会などの早い段階で買っておいて損しないでしょう。
父親のスーツは、通常のビジネススーツの売り場などで「受験用に」と相談すると良いでしょう。

一方、母親のスーツは、年中〜本番にかけて、2着以上用意することをお勧めします。というのも、併願する場合、実際に受験校を決めるためにかなりの説明会に足を運ぶ方が多くなり、高額なスーツを買っても、11月の本番頃には少しくたびれてしまっている可能性があるからです。
(もちろん父親も説明会に同席する場合もありますが、平日開催など母親のみが参加する機会の方が多い可能性があります。)
お勧めは、説明会、模試など用には少し安価なもので乗り切り、本番用に新しいスーツを着用して挑むのが良いでしょう。
本番用は、百貨店などで新調される方もいらっしゃいますし、ネットでも試着用に一度自宅に配送してくれるサービスもあり、忙しいお母さんは利用されても良いかもしれません。

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スーツ以外、説明会、模試などで必要な小物を紹介します。

・トートバッグ・サブバッグ
ナイロン製の紺か黒を使用する方が多いです。説明会で配布されたA4サイズ資料が入るバッグが良いですが、面接、試験当日は、意外に荷物が多いため(両親のスリッパ、子供もコートなど…)、大容量トートバッグを購入しても良いでしょう。
トートバッグは、入学後も使うことも多く、使い心地の良いものをお勧めします

・スリッパ
説明会などに行くと、パンプスから書き換えてスリッパを履くシーンがあります。お勧めはやはりヒール付きのお受験スリッパです。持ち運びには、折りたためるぺったんこの携帯スリッパが楽ではありますが、紺のスーツには、やはりヒールのあるスリッパの方がスマートに見えます。最近では携帯スリッパでもヒールがあるものもあるため、どうしても携帯スリッパの方が良い場合はヒールがあるものを選ぶのが良いでしょう。

・髪飾り、その他
髪飾りや、書類フォルダー、傘など受験用に購入するものも、基本は紺か黒で用意すると問題ないです。これらも入学してからも出番は多いです。

<子供のスーツ・小物>


子供のスーツや洋服で一番定番なのが「ファミリア」です。
ファミリアであれば、間違いはないでしょう。ただ、実際の面接、試験の場に立つと、ほとんどのお子様が「ファミリア」をお召しになっているため、もう少し個性を出したいと思われるご家庭もあるかもしれません。
子供の服装は、親と違って、「グレー」も少数ではありますがいらっしゃいますし、OKです。中にはグレーの方が良い女子校もあるくらいです。

両親のスーツを同じく、普段の教室通いや模試などは本番とは別の服装にしましょう。本番はできれば下ろしたてを着せたいですが、意外にあるのが「チクチクして着れない」「初めての服で緊張した」「動きにくい服だった」などの声があるため、できれば一度直前の模試や教室で着てみることをお勧めします。

<女の子のワンピースのあれこれ>

女の子のワンピースは、母親と同じく「膝丈」が良いです。膝頭が見えないギリギリの丈が良いため、身長が伸びる時期でもあることを考え、作成時、購入時に裾出しできるようなワンピースにしておくのが理想です。
特に女子校は膝が見えると完全NGの学校もあるので、注意が必要です。(キリスト教系の学校では、目安としてお祈りのポーズをした際に、床にギリギリスカート丈が付くくらいの長さを参考にするのが良いと言われています。)
一番多いのは、ファミリアのアンサンブルスーツですが、他の子供と被ってしまうことも正直多く、下記のようなブランドのワンピースもお勧めです。

・ミルフィーユ
・マムエモア
・カリニッシモ(特にデザインの特異性、生地の良さは絶品です)

ほぼ9割は紺色ですが、グレーの女児もおり、また刺繍などで個性を出される方も多いようです。
ワンピースではなく、ブラウスで差をつけることもできます。
ワンピース+丸襟が8〜9割ですが、角襟のブラウスはより賢くお姉さんに見せてくれるのでお勧めです。

<小学校受験の髪型>

父親、母親どちらとも、黒髪がベストです。母親は少し茶色がかった方もいらっしゃいますが、目立つような茶髪やカラーは厳禁です。
父親は短髪、母親は長い方は1つにまとめるなど清潔感を出しましょう。
子供は、男児は短髪が望ましいです。女の子は長い場合は三つ編みか、1つ結びにし、前髪がある場合は目に入らないくらいまで切り、おでこを出す髪型にされる場合も多いです。
女子校はほとんどが三つ編みにしており、中には編み込みにされる場合もありますが、運動などをした際に乱れる場合も考え、きつく三つ編みにするのが良いでしょう。
共学の場合、元気良さを出すためにポニーテールにするなど、学校によって髪型も変えると良いかもしれません。